NEC Lavie PC-LL750LS6RをHDDからSSDへ換装の記録 ノートパソコンの内蔵HDDをSSDにクローン化した後換装し、良好な結果を得られたのでその手順を公開します。 l ノートパソコンの換装に関連するスペック確認 HDDパーテーションスタイル 現行HDDパーテーションスタイルがGPTであることを確認(重要)しました。仮にHDDパーテーションスタイルがMBRのパソコンの場合は以下で、GPTをMBRと読み替えて実施すればよいと思います。 SSDの大きさ決定(内蔵HDDの使用量+α) 内蔵HDD容量は1TB Cドライブ+Dドライブ+Windows RE+NEC-RESTOREの使用中の合計が240G未満または480G未満であるか確認します。合計がSSDドライブの大きさを上回らない必要があります。導入するSSDは240G以上あればよいと判断できます。 参考:Windows REはOSを初期化する領域 NEC-RESTOREはNECがプリインストールしたアプリ等を初期化する領域 HDDスタンドでクローンする場合にはSSD容量はHDDと同等以上の1TB以上が必要となります。 l スペック確認方法 ・「スタート」ボタンを右クリック。「ディスクの管理」を左クリック。「ディスクの管理」画面が開きます。 ・MBR形式もしくはGPT形式なのか確認方法は、確認したい「HDD・SSD」を右クリックし、「プロパティ」を右クリック。中央のパーティションのスタイルを確認します。 l 今回SSDを換装時に使用する器具 「SATA-USB変換ケーブル」または「2.5インチ外付けドライブケース」 SATA-USB 3.0 変換ケーブル
YOKELLMUX 2.5インチ SSD/HDD用 SSD
Transcend SSD 480GB 2.5インチ
SATA3 6Gb/s 3D TLC NAND採用 3年保証 TS480GSSD220S スペーサー 玄人志向 7mm → 9.5mm厚に変換 2.5インチHDD/SSDスペーサー KRSP-795 l SSDの初期化 「SATA-USB変換ケーブル」でSSDをパソコンに接続して、SSDが認識されるかを確認します。新しいSSDなら、「ディスクの管理」でそれをGPTパーティションテーブルに初期化します。(ノートパソコン内蔵のHDDに合わせます) 1.「マイコンピュータ」を右クリックして、「ディスクの管理」を選択してください。 ディスクの初期化からGPTで初期化します。 2.未割り当て部分をクリックし、新しいシンプルボリュームを選択します。 3.新しいシンプルボリュームウイザードの開始画面で「次へ」 4.ボリュームサイズの指定「次へ」 5.ドライブ文字を割り当て「次へ」 6.パーティションのフォーマット「次へ」 (SSDはクイックフォーマットする事) 7.新しいシンプルボリュームウイザードの完了「完了」 7.SSD処理終了 参考:既存のMBRディスクのSSDを再使用する場合(新規SSDでは不要) 1.「マイコンピュータ」を右クリックして、「管理」>「記憶域」>「ディスクの管理」を選択してください。 2.GPTに変換したいMBRディスクに既存するすべてのボリューム (パーティション)を削除してください。 3.変換したいMBRディスクを右クリックし、「GPTディスクに変換」をクリックしてから、GPTディスクに新しいパーティションを作成することができます。 l AOMEI Backupper
Professionalによるクローンの作成 Ø 事前の調査 クローンの作成には、事前に幾つかのフリーソフトやHDDスタンドを検討しました。直前まで、フリーのEaseUS Todo Backupでクローン化する予定で進めていたのですが、予備的に行ったEaseUS Todo Backupによるディスクのバックアップがエラー発生により完了できませんでした。 フリーのAOMEI Backupper standardで試したところ、ディスクのバックアップが可能でした。ディスクのバックアップができない場合にはクローン化も不可能であると思えました。しかしフリーのAOMEI Backupper standardはGPTディスクに対応していないので、有料版のOMEI Backupper Professionalでクローン化することにしました。 l クローンの作成 パソコンのスリープモードやディスプレイの電源を切る省電力機能をOFFにしてAC電源に接続しておきます。SSDはUSB接続したままです。 AOMEI Backupper Professionalを起動し「クローン」を選択してから「ディスククローン」を選択します。 クローンしたいソースディスクを選択します。そして「次へ」をクリックします。 ターゲットディスク(クローン先のSDD)を選択し、「次へ」をクリックします。 「ターゲットディスクのすべての既存のデータが上書きされます。」の旨の警告が出ます。「はい」で進めます。 以下のようにウィザードページで、詳細オプションをセットします。 ターゲットディスク上のパーティションサイズまたは場所を調整したい場合、「パーティションを編集」ボタンをクリックします 利用可能なオプションは次の通りです。 1. パーティションのサイズを変更せずコピー:HDDよりSDDが大きい容量の場合に選択可能。 2. 各パーティションに未使用領域を追加:宛先ディスクパーティションが自動的にディスク全体にサイズ変更されます。今回は選択しました。 3. パーティションのサイズを手動で変更:スライドバーをドラッグすることによって、手動でパーティションのサイズと位置を調整します。 SSD 4Kアライメント:ターゲットディスクがSSDである場合はこれを選択するとSSDが効果的に運用できます。「開始」をクリックします。クローン化が完了するまで待ちます クローン化の進捗が表示されますが、これは時間の指標ではありません。 途中で何回か新たなパーティションが作成された時にエクスプローラが起動しますが不要なので閉じます(特に対応は不要かもしれません)。 「完了」をクリックします。私の場合は約6時間を要しました。 エクスプローラではパーティションの一つが異常(赤色)表示されていました。 SSDをUSB接続から解除するため、「ハードウエアを安全に取り外してメディアを取り出す」を行おうとしましたが、ハードウエアが使用中の表示で取り外せませんでした。 そのままWindowsを終了します。 前後しますが、HDDをSDDに物理的に換装した結果全て正常と表示されていました。 l 物理的なSSD換装の実施 電源コードを外します。画面上方のスライダーを動かすとストッパーが外れるのでバッテリーを外します。 HDDの交換は、画面下方のネジ2つをグリップのしっかりしたドライバー0番(No0)で緩めます。 内部の四角の部分に黒テープがあり、これとその下にある隙間を利用してHDDを画面左側にスライドさせます。 HDDは特にねじ止めはなく、ソケット部分と本体カバーで押さえている状態です。 SDDにスペーサーを張り付け、HDDのあった場所に再セットし、本体のカバーをします。 l パソコンの起動 SSDを換装した後起動すると、ネットワークに繋がらなくなっていたので確認するとネットワークドライバーが異常になっていました。 有線でネットワークに接続し、ドライバーの更新を行います。 「Windows」キーを押しながら「X」キーを押し、表示された一覧から「デバイスマネージャー」をクリックします。 「デバイスマネージャー」が表示されます。 ネットワークアダプターをダブルクリックします。 黄色い印のついたネットワークドライバーを右クリックし「ドライバーの更新」をクリックします。 その他は異状なく動作しています。 参考: l ネットでSSD換装の検索をすると、BIOSで起動順序を変更する等の記述がありますが、本機では不要でした。 デスコトップパソコンで既存のHDDとクローンしたSDDを両方とも内蔵して使用するときには、SDDから起動するようにBIOSを設定する必要があります。 l クローン後のSSDには従来はエクスプローラからは見えなかった「Windows RE」が可視化されていました。 l Windows10ではMicrosoft OneDriveという無料のクラウド ストレージが装備されています。ところが、HDDと同期する設定にするとHDDをビジー状態にするのです。以下の処置をすると大幅な改善がみられることがあるのでHDDがビジー状態になる方は試してみる価値があります。 OneDrive をオフにするか、無効にするか、アンインストールする
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